本物のロウリュを伝播するストーブ「iki」

本物のロウリュを伝播するストーブ「iki」

ロウリュなしでサウナは語れない。それほどに我々はロウリュが好きだ。大量の水で生み出す蒸気、体全体を均一に覆うまろやかな熱。なかでも極上のロウリュを味わいたいなら、サウナストーブ「iki」(イキ)について、どうぞお見知り置きを。

ロウリュファンに贈る

加速を続けるサウナブーム。日増しにサウナーが増え続ける昨今だが、実はサウナのある施設やホテルにはこんな問い合わせがよくあるという。

―「ロウリュできますか?」

そう、みんな知りたいのは、サウナがあるなしなのではない。ロウリュできるかできないか、そこが肝心なのだ。

ロウリュという言葉がポピュラーになったのは、ここ3年くらいだろうか。その背景に、地道にロウリュを啓蒙しサウナの既存概念をくつがえしたストーブメーカー「METOS」があることは、記事<SHOICHIRO YOSHINAGA vol.1 サウナにかけるMETOSの情熱>でご紹介したとおりだ。現在は、多くの施設から“ロウリュできるサウナストーブの導入相談”が寄せられているという。

そして“ロウリュできるサウナストーブ”の中で、モニュメント的な存在となったサウナストーブがある。「iki(イキ)」だ。iki とはフィンランド語で、永久、永遠、を意味する言葉。約2000年前に本場フィンランドで誕生したスモークサウナで楽しまれているような“ロウリュ浴”を再現できるとして、約15年前に同社が販売をスタートした。

機能美とルックス

それでは「iki」の特徴をご紹介しよう。

まず縦型の円筒状デザインゆえ、360度に熱を放射するメリットがある。温まりにくい足元に熱を届けるのはもちろん、ベンチ式のタワーサウナにおいても高さによる温度差が生まれにくくなるのだ。また一般的なサウナストーブでは、室内の端の人に熱が集中しやすく、ストーブ前の人は意外と熱が伝わってこないということがあるが、ikiの場合はヒートバランスを考慮した熱交換が計算されているため、高温流体の温度を下げ、低温流体の温度を上げる作用も、もたらす。温度設定やサウナストーンにかける水の量によって、サウナ室内の温度・湿度を自在にコントロールすることも可能だ。

それから特筆すべきは、搭載された大量のサウナストーンだ。一般的なサウナストーブで石の容量は約20〜80kgのところ、「iki」は小さいタイプで約400kg、大きなタイプだと約600kgの石が搭載されている。ヒーターから熱エネルギーを蓄えた大量の石が遠赤外線を放ち、そこに水をかけることによってより強力な蒸気が発生し、迫力のロウリュを楽しむことができるのだ。(※ONE SAUNAに採用されている最小モデルのikiは約100kg)

さらに洗練されたデザイン性も忘れてはいけない。無駄を削ぎ落としたシンプルで美しいケーシングは、サウナ室にスタイリッシュな洒落感を与えてくれる。

未来に伝わる古来の精髄

現在「iki」は、東京ドーム天然温泉 Spa LaQua両国湯屋江戸遊ニュージャパン御船山楽園ホテル らかんの湯など、名だたる全国のサウナ施設へ普及を拡大している。「iki」の導入で客足が増えた施設も少なくない。セルフロウリュはもちろん、オートロウリュにも対応しているので、収容人数の多いサウナでも抜群のパフォーマンスをしてくれるのだ。また、カスタムオーダー式のプライベートサウナONE SAUNAでも導入している。誰にも気を使わず大量の水で頻繁にロウリュしたい人には、たまらない空間であるだろう。

ロウリュの魅力を知るサウナーであればあるほど、温度と湿度のバランスが絶妙な「iki」の威力に引き寄せられる。「水」を媒体に熱を伝えることで、省エネやエコロジーという観点からも時代に適している。

“石はサウナの心、蒸気はサウナの魂”とはフィンランドにある言葉。「iki」を体験すれば、長いサウナ史のなかで脈々と受け継がれてきたこのメソッドを、きっと感じられるかもしれない。

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