私たちが「QINO SODA」を選ぶ理由

私たちが「QINO SODA」を選ぶ理由

サウナでととのった時はもちろん、サウナに入れない日が続くときこそ、天然由来のものを求めている気がする。特に口にする飲み物には、芳醇で豊かで、体の細胞レベルまで癒すものが欲しい。そんなサウナ愛好者に、ぜひ味わってほしい“どこにもない逸品”をご紹介しよう。

飲んで自然と近くなる

石川県の最南、霊峰白山の西麓にある白山市の白峰地区。夏は深い緑に包まれ、冬は真綿の雪が一面をおおう山里だ。一本の”プレミアム炭酸水”、 「QINO SODA」(キノソーダ)の起源はここに始まる。

一口飲むと、炭酸とともにはじける初めての味わいにハッとする。二口飲むと樹木の中に存在する爽やかさを、三口飲むと柑橘、茶葉のようなほのかに甘い香りも感じたりして。そして次第に、アウトドアサウナや森林浴をしているような寛ぎに包まれる。ウイスキーやジンなどお酒の割材やノンアルコールカクテルの材料として良さそうだ。

飲むという簡単な所作で、自然との距離が近くなる。嗜好品としての価値を高め、樹木の香りが日々の生活に寄り添う。作り手はそんなことをイメージしているのだろうか? 深い味わいを楽しみながら、QINO SODAに込められた作り手の想いに興味が湧いた。

クロモジがくれた使命

QINO SODAは、「木の使い道に、驚きを」というテーマで、林業、製材業、加工業、企画デザインチームなど業種の垣根を超えたワンチームで生み出された。彼らが共通としてもつのは、「木を使い、山を育てる」というミッション。そこで関心の目を向けたのが、白峰地区で自生する「クロモジ」だった。

かつてクロモジは、使い道のない植物として認識され、杉の間伐時に下草と一緒に切って廃棄されてしまうことが多かったという。その現状に、東京を拠点とする企画チームが着目したのがQINOのはじまり。ディレクターを務める高平晴誉さん(fabriq代表取締役)は、こう話す。

「日本の山にとっての幸せは、木を切ってあげることだというのが、実はあまり知られていません。日本は戦後の復興需要から国策で針葉樹をたくさん植林しましたが、70年経過して伐採適齢期を迎えた今となっては、外国産の木材に需要を奪われ、日本の木は切られないまま放置されています。荒廃していく山に対して、建材以外に木の使い道を発明しようというのが私たちのチャレンジでした」

メンバーの三嘴光貴さん(fabriq)はよくサウナ巡りをしていて、ととのった時にぴったりの飲料をつくりたいと考えていたタイミングだったそうだ。そこで白山の地元産業の方々などと連携し、クロモジの芳香や効能の研究が始まった。その香りはとても爽やかで、清々しい休息をサポートすること。また抗菌や消炎作用があり、胃腸の不調や皮膚トラブルを緩和すること。実は日本の歴史の中で先人たちが見つけていた“自然界の有益なもの”に、チームが一眼となって光を当てていくことになったのだ。

目指したのは、化学添加物を一切使用せず、天然香料のみを使用した自然由来のリラクゼーション飲料。呼吸と嗅覚に意識が生まれ、気持ちの切り替えを補完する飲料の結実にひた走った。山麓の中にある白山蒸留所で行われた開発では、いくつもの試行錯誤を繰り返し、その過程で、収穫後のクロモジを蒸留する前にどれだけ熟成させるかを突き詰めた結果、その引き立て役は蒸留につかう「水」だということも発見した。

山を育て、水を守る

QINO SODAには、白山の鉱石に磨かれたミネラルたっぷりの山水が使われている。その水こそ山が作り出すもの。つまり、木を使って山を育てることは、「水を守る」ことにもつながる、と彼らは言う。一本の嗜好品を生み出す中で、「循環」という大きなビジョンに出会ったのだ。彼らは今、視野をさらに広げ、QINOという無数の可能性を秘めたプロジェクトとして邁進している。

2022年には”山水”をテーマに時空を超える循環をあじわうことができる「QINO Restaurant」を山林で開催するなど、人が山に自然と出向くような体験や仕掛けの準備を進めている。常に志としてあるのは、人と森の交信が増えるだけでなく、その森が本来の植生に還ることをデザインし続ける、ということ。

このQINOのミッションに共感するとともに、自然の恩恵を授かるサウナ愛好者として、少し関わりを持ってみるのはいかがだろう? QINO SODAを選び、その深い味わいをただ豊かに嗜む。そんな誰もが簡単にできるポジティブな選択肢が、すでに目の前にあるのだから。

QINO SODA

お問い合わせ:
MAIL info@fabriq.co.jp
Web https://fabriq.co.jp/qino/

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