お客様と一緒に成長していける存在でありたい「スパジアムジャポン」

お客様と一緒に成長していける存在でありたい「スパジアムジャポン」

昨今の「サウナブーム」を受け、サウナ併設の温浴施設が増え続けている中、東京都東久留米市に、繁忙期には営業時間前から行列ができる温浴施設があるという。
その人気の秘密を探りに「スパジャポ」の愛称で知られる「スパジアムジャポン」へと向かった。

関東エリア最大級の広さを誇る施設内には、露天風呂を含む温泉、サウナ、岩盤浴、さらには食事を楽しめるフードコートなどがあり、1日では回りきれないほどのバリエーションはまさにアミューズメントパーク。目移りしてしまうほどのラインナップに心が踊る。

複合型の温浴施設が全国に多数ある中で、スパジアムジャポンが選ばれ続ける理由はどこにあるのだろうか。スパジアムジャポンの店舗業務全般や企画を担当されている田近(たぢか)さんにお話を伺った。 

幅広いお客様からの視点を常に意識した施設運営

 ― スパジアムジャポンは2019年のオープン当初から人気の施設ですが、どのような点が魅力であると感じていらっしゃいますか。

田近:当施設は「まちのスーパー銭湯」としての役割と「アミューズメント施設」の役割の両方を兼ね備えているという点が魅力のひとつだと思います。
その魅力を最大限に伝えられるよう、定期的に通ってくださるお客様と、休日のレジャーとして来られるお客様、そのどちらにも満足していただける施設運営を心がけています。

― 運営していく中で具体的に気を付けていることは何でしょうか。

田近:「常連のお客様」と「レジャーで来られるお客様」の視点は大きく違うんですよね。
イベントを企画する時や、施設の運営をしていく時に、この両方からの視点で「どう見えるか」「お客様が心地よく過ごせるかどうか」を常に意識しています。

あとは、「スパジャポに行けば新しい発見がある」と思っていただける、お客様の半歩先をいく、期待を超えるイベントを企画し定期的に実施しています。


― 常に進化し続けていくための新しいアイディアはどのように生まれているのでしょうか。

田近:飲食に関しては、毎月新しいイベントを企画しているのですが、経営陣を含む社内アイディアは「これをやったら面白いんじゃないか。」というアンテナを大事にしています。そこから出た企画に対して社内で多角的な視点で検証して、アップデートをして、それが実現してお客様にサービス提供ができることはやりがいです。

ほかには、お客様のニーズを知るためにアウトドア業界などといった他のジャンルにも意識して目を向けることで、新しい視点から企画をして運営に反映しています。


― スパジアムジャポンはどんな人におすすめですか。

田近:現在、若い世代の方に多くご利用いただいていますが、週末になるとファミリー層など幅広い年齢層の方が楽しめる施設としてもご利用いただいているので、絞り込まずに広く捉えています。

常連のお客様、特にサウナーの方はサウナの知識が豊富でいろいろな施設をご存じなので、お客様からのご意見や思いをいただきながら改善することもあり、この施設をお客様と一緒に作り上げているという感じです。


サウナの魅力を知ってもらうきっかけになりたい

― 屋外にいろいろな種類を揃えたサウナエリアがありますが、始められたきっかけを教えてください。

田近:サウナエリアは2020年からスタートしました。昨今のアウトドアブームの影響もあり、メディアなどを通して屋外のサウナを目にする機会が増えている中で、「サウナは初めてだけど体験してみたい」というお客様に、多くの種類の中からどのサウナに入るかわくわくしながら選んでいただきたいという思いがきっかけです。

― ONE SAUNAのバレルサウナも設置されていますが、田近さんの印象や、お客様からの反響はいかがですか。

田近:ONE SAUNAのバレルサウナは国産の木材を使用しているので、木の匂いや感触に驚きました。屋外に設置しているので、外の景色を見ながら木のサウナに入るというのはとてもいいですね。外観も目を引きますし、お客様からも順番待ちができるほどの反響をいただいています。


― 今後サウナ業界に何を期待しますか。

田近:サウナは一度体験すると、その魅力にどんどんハマっていく方が多いですよね。私自身も「ライフスタイルのひとつとしてサウナがある」というほどハマりました。
仕事の前にサウナに入って仕事の効率が上がったり、心身のバランスが整ったり、そういったサウナの良さがサウナーの方からもっと発信して広がっていくことを期待します。

スパジャポに来られる方で、サウナに入るか迷っている方を見かけた時はロウリュの説明をしたりしながら、一人のサウナ好きとしてサウナを体験していただくお手伝いができればいいなと思っています。

「サウナに興味はあるけどあと一歩が入れない」という方が多いので、岩盤浴エリアやサウナエリアにアロマを置いて、まず居心地の良い空間を作って、暑くなったらアイスルームに入っていただいて、自然な形で「ととのう」体験ができるようなしかけづくりをしています。

スパジアムジャポンの描く未来図

― スパジアムジャポンの今後の展開や未来図を教えてください。

田近:今、お客様のニーズは多様化していますし、お客様の知識や経験も豊富な方が多い中で、温浴施設の中から「スパジャポに行きたい!」と思っていただけるような取り組みをしていきたいと思います。

― 最後の質問です。田近さんにとってサウナとは。

田近:難しいですね。答えるのが難しいほど身近に当たり前にある存在で生活の一部になっています。言うなれば「幸せな日常を送るための生活の一部」です

サウナブームによって、よりサウナが身近になる中で、「体験してみたいけど、敷居が高そう」「サウナの入り方がわからない」という理由でサウナに入るきっかけを逃してしまう人も多いという。

今回田近さんのお話をうかがって「サウナはもっと自由でいい」とあらためてポンと背中を押された気分になった。
個人の楽しみ方を尊重しながらも、サウナーもビギナーも決して飽きさせない「しかけづくり」を常に発信し続ける、この程よい距離感がスパジアムジャポンの人気が絶えない秘密のひとつではないだろうか。 

スパジアムジャポン

TEL/042-473-2828
住所/〒203-0001 東京都東久留米市上の原2丁目7−7
営業/営業時間、利用料金は曜日等によって異なります   
スパジアムジャポンインフォメーション https://www.spajapo.com/info/
H  P/https://www.spajapo.com/

サウナタイプ
施設内サウナ
蒸気サウナ、ミネラル塩サウナ

屋外サウナ
パーソナルサウナ(バレルサウナ)
メーカー/ONE SAUNA

その他複数のテントサウナあり
サウナストーブ
施設内サウナ
電気ヒーター、ガスヒーター

屋外バレルサウナ
メーカー/ONE SAUNAガスヒーター
ロウリュ/あり(セルフロウリュ)
水風呂
施設内水風呂あり
外気浴
整えチェア/あり

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