
ロウリュによって発生した蒸気を、タオルなどを使って攪拌(かくはん)し熱波を楽しむアウフグース。一気に発汗を促すだけでなく、熱波師のパフォーマンスを楽しむエンタメ性もアウフグースの魅力です。
今回はアウフグースの意味や効果、ロウリュとの違いを解説します。
アウフグースとは?ドイツ発祥のサウナパフォーマンス

アウフグースとは、ロウリュ(熱せられたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させること)によって発生した蒸気をタオルなどで攪拌(かくはん)し、入浴者が熱波を楽しむサービスのことをいいます。
ドイツ語で「注入」という意味を持ち、ドイツで生まれた入浴方法とされています。第二次世界大戦後にサウナ利用者が減少したことを受けて、温浴施設のスタッフが集客のためにパフォーマンスをしたのが始まりとされています。
アウフグースの効果は?
アウフグースを行うと、サウナ室内に一気に熱気が広がり体感温度が上昇します。熱風を直接浴びることで一気に発汗が促され、普段のサウナとは一味違う心地よい爽快感を得ることができます。
サウナでは室内の温度が高まることで、血管が拡張し血液の流れが促されます。これに合わせて細胞の代謝に必要な酸素と栄養が隅々まで届けられます。また、汗とともに体内の老廃物も排出でき、健康はもちろん美容やデトックス効果が得られることで知られています。
アウフグースによって通常よりもさらに発汗作用が促されれば、この健康効果をより一層高めることが期待できます。
エンターテインメント性が高いアウフグース
もともとサウナへの集客や利用促進が目的だったとあって、アウフグースはエンターテインメント性の高さも魅力です。
パフォーマンスを披露する「ショーアウフグース」と呼ばれる文化があり、タオル技術や熱さ、エンターテインメント性などを競い合う世界大会が開催されるなど、独自の文化が育まれています。
大会ではただタオルを振るだけでなく、音楽や照明、コスチュームやストーリー性などにこだわり、まるで1つの演劇のようにパフォーマンスを披露します。それぞれの動作にも技の名前が付けられるほど、アウフグースの世界は実に奥深いものです。
国内でもアウフグースによって発生する熱風のことを「熱波」と表現し、サービスを行う人を「熱波師」と呼びます。この熱波師を目当てにサウナを訪れる人や、イベントが開催されるなど、国内でもアウフグースへの注目は年々高まっています。
アウフグースとロウリュの違いは

アウフグースについて紹介する際によく疑問にあがるのが、ロウリュとの違いです。
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ロウリュ |
アウフグース |
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発祥国 |
フィンランド |
ドイツ |
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主な動作 |
サウナストーンに水をかけ蒸気を発生させる |
発生した蒸気をタオル等であおぎ、熱波を送る |
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目的 |
湿度を上げて体感温度を高める |
一気に発汗を促す + パフォーマンスを楽しむ |
ロウリュはサウナ発祥の地・フィンランドから世界に広がった入浴方法です。熱々のサウナストーンに水やアロマオイルをかけることで蒸気を発生させる方法を指します。
一方のアウフグースは、ドイツが発祥。実はフィンランドにはアウフグースの文化がなく、ドイツから広まった文化とされています。
アウフグースはロウリュによって発生した蒸気を、タオルなどを使ってあおぐサービスのことですが、日本ではこのサービスのことをロウリュとして紹介している施設も少なくありません。
ロウリュは「サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させること」、アウフグースは「ロウリュによって発生した蒸気をタオル等であおぐサービス」と定義できます。この機会に、ぜひ両者の違いを覚えておいてください。
アウフグースを楽しむためのポイント

ここでは、アウフグースをより楽しむために、いくつかポイントをご紹介します。
前後の水分補給を忘れず。我慢し過ぎはNG
アウフグースを体験する際はきちんと水分補給を行うようにしましょう。
これは通常のサウナに入浴する際も大切なポイントですが、アウフグースではより発汗作用が促されるため、水分補給が重要となってきます。入浴する前後にしっかり水分補給をし、脱水状態を起こさないよう注意してください。
また、アウフグースに慣れていないとついつい我慢し過ぎてしまい、脱水症状や火傷に繋がるケースも考えられます。「熱い」「耐えられない」と感じたらすぐに退出して水風呂や水分補給を行いましょう。
健康や安全を第一に、アウフグースを楽しんでください。
スタッフの指示を守り、パフォーマンスを妨げないようにする
アウフグースはパフォーマンス性が高い入浴方法だとご紹介しました。
とくに熟練したスタッフや熱波師はアウフグース中のストーリー(流れ)まで考慮し、入浴している人の安全や快適さに気を配っています。そのため演出の妨げにならないよう事前に入室しておくのが基本です。
また、スタッフや熱波師の指示はきちんと守り、パフォーマンスの妨げになるような行動は慎むようにするのがマナーです。
しかし、入浴途中に体調が優れないような場合は、無理せずに退出しましょう。途中で気分が悪くなったり熱さに耐えられなくなったりした場合は、我慢せず会釈をして静かに退室すればマナー違反にはなりません。
自分の体調を最優先に考えて、アウフグースを楽しんでください。



