旅行先での宿泊場所は何を基準に選ぶか、ゆずれないこだわりがあるという人も少なくないだろう。

非日常感を味わいたい。心地よい空間でリラックスしたい。
求めるものは人それぞれでも、旅先での宿泊は日常とはまたちがった特別な体験である。

日本屈指の人気の観光地として有名な京都 河原町にある「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」に、客室のテラスで本格バレルサウナが楽しめるコンセプトルームが登場した。
なんでもこちらのホテル、人にも環境にもやさしい取り組みを実施しているというから、自然とサウナを愛する人は必見の場所である。

GOOD NATURE HOTEL KYOTOを運営する株式会社ビオスタイル 常務取締役で、GOOD NATURE STATIONの館長でもある山下 剛史(やました つよし)さん(以下、敬称略)と広報宣伝部の中久保 梨奈(なかくぼ りな)さん(以下、敬称略)に、このホテルの魅力とコンセプトルームに込めた想いを聞いた。

人にも、自然にもやさしいライフスタイルを提案

ーGOOD NATURE HOTEL KYOTOはどのようなホテルなのでしょうか。

山下:GOOD NATURE HOTEL KYOTOは、複合型商業施設 GOOD NATURE STATIONの4階から9階に位置しています。

1階から3階まではレストランやカフェ、化粧品やクラフトを販売するショップを展開していて、施設全体が人と地域社会、地球環境にもやさしい「GOOD NATURE」という統一したコンセプトのもとで運営しています。

ー他の施設にはない独自の魅力についておしえてください。

山下:こちらのホテルでは「人にも、自然にも、いいものを。」をコンセプトに、楽しみながら健康的で良いものを自分らしく取り入れるライフスタイルを“GOOD NATURE”と称し、自然にも人にも心地よくて楽しいモノ・コトを提案しています。

具体的な施設の取り組みとして、歯ブラシやヘアブラシなど、使い捨てプラスチックを利用したアメニティを客室に置いていなかったりペットボトルの使用を減らすために、ウォーターサーバーとタンブラーをご用意するなど、
全館で「使い捨てない」「環境への負荷を減らす」というサステナブルな工夫を先進的に実践しています。

ただ、どれだけ環境によいことであっても、ストイックになりすぎてしまうことがないように、快適で楽しいというワクワク感を大切に、お客様に楽しんでいただけるデザインを心がけています。

私たちは環境や健康に配慮した建物として認定される「WELL認証」と、再生可能なクリーンエネルギーを促進する建築物に与えられる「LEED認証」を合わせて取得した世界初のホテルという点は独自の魅力ですね。

サウナ好きの視点を取り入れたこだわりのサウナ空間

ー2023年3月からスタートコンセプトルームはどのような客室なのでしょうか。

山下:我々のホテルには中庭があるのですが、4階から上が吹き抜けになっていて、この中庭の壁を日本の固有種のテイカカズラを中心に植物で覆って緑化をしています。

その中庭に面した客室がいくつかあるのですが、新しいコンセプトルームの「テラスサウナルーム」には、テラスにバレルサウナを設置しています。

1日1室のみ宿泊者限定プライベートサウナなので、ホテルの中にいながら、テラスから見える空や緑を眺めながら、ご自身のペースで心ゆくまでサウナをお楽しみいただけるのが特徴です。

鳥取県産の「智頭杉」で作られたバレルサウナと、水風呂と外気浴スペースが動線にこだわって配置されています。
水風呂もチラーを入れて温度コントロールできるようになっていますので、サウナ好きの方にもご満足いただける空間になっています。

ー客室のテラスにサウナを導入した経緯についておしえてください。

山下:導入のきっかけは、広いテラスの活用を考えていた中で、ONE SAUNAのバレルサウナにであったことがきっかけです。
施設内外含め、イベントなどを企画するときは、必ずそのブランドのストーリーを大事にしているのですが、ONE SAUNAの国産の木材だけを使用するという「地産地消」へのこだわりや、サウナの「こころとからだがととのう」という効果が、我々のコンセプトでもあるウェルネスの観点に非常にマッチしていることから導入を決めました。 

今ある資源を大事に、サステナブルなサウナ体験を

ーGOOD NATUREなサウナ体験もできるとうかがいました。 

中久保:植物から抽出された精油を作る際に精油と一緒に精製される水はそのほとんどが廃棄されてしまうという現状を受けて、私たちはこのまだ使用できる水をホテル独自の「サステナブルウォーター」として、ロウリュ用にご用意しています。精油の香りも感じられ、サウナ時間をよりリラックスしてお過ごしいただけます。

また、1階「MARKET」でも販売している「カカオ生コーラ」をお部屋にご用意しています。すっきりとした後味なので、サウナ前後にぜひお楽しみください。

―GOOD NATURE HOTEL KYOTOの今後の展開についておしえてください。

山下:コロナ禍での開業ということもあり、非常に大変な3年間でした。
ようやく収束が見えてきたこともあり、これからますます本格的に私たちのコンセプトを深化させていきます。

海外からの観光のイメージの強い京都ですが、日本国内のお客様にもぜひたくさん来ていただきたいです。

今ある資源を大事につかうということ

「環境意識の高まりは、世界的にも大きな潮流になっている。
今後サステナブルツーリズムが一般的になり、宿泊施設がどのような取り組みをしているかも宿泊者の判断基準になってくるだろう。」
山下さんはさらに先を見据えている。

環境や地域社会を守り、存続させることでまた観光業の発展につながる。
ブームだけで終わらせない、GOOD NATURE HOTEL KYOTOには「ひとも環境もハッピーでありつづけていく」ヒントがあった。

GOOD NATURE HOTEL KYOTO

住所/600-8022 京都府京都市下京区河原町通四条下ル稲荷町2丁目318番6

営業・時間/宿泊の予約等詳細は以下HPをご確認ください。   

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